増炭板の追加他

C62を製作で色々な資料を確認していく中で、増炭板が足りないと感じ始め追加と言う事になりました。
北海道の築港から本土に移る直前と言うイメージを作り込んでいます。
「北海道にまだ居るなら、スノーブロー、バタフライスクリーン等々も付いているだろう」と言う感じは
ありますが、自分のイメージには無いので付けていません、殆ど本土に居る感じなんですがね・・・・
まぁ能書きは、この辺にしておいて作業にかかる事にします。

・購入したパーツ
購入した増炭板は両面タイプの物です。片面でも良いかと思ったのですが、全体の大きさから考えると
大量の石炭を堰き止めるには板厚が薄く感じた事、ディティール上も両面とも木目が見えた方が良いだろう
と言う事で、両面タイプを購入しています。


・増炭板の貼合せ
4枚ある板を木目が外側になるように嫌気性接着剤で貼り合わせますが、リベット用の穴位置が合うように
リベットの穴に0.6mmの燐銅線を通しておき、穴位置がずれないようにしています。
この時、穴近くに接着剤を塗りすぎると、位置出し用の燐銅線まで接着されてしまうので注意が必要です。


・端面の研ぎ出しと、リベットの穴の開け直し
貼り合わせの面がピッタリ合っているかと言えば微妙にずれています、なので精密ヤスリで端面を平して
います。
また穴位置を合わせたと言えども、小さなリベットですから0.7mmのドリルで穴を補正しておきます。

・リベットを打っていく
小さなリベットですからニッパ等で切り離す際は根本からカットして下さい、それでもリベットは少ししか
反対側から顔を出しません。
取付て接着剤が硬化後にアルコール等ではみ出た接着剤を拭き取っておきます。


・増炭板の裏側に支柱を取付る
リベットのピンに合わせて支柱を取付けます。半田付けでも良いのですが、自分は嫌気性接着剤で
済ましています。


・前側の増炭板の取付方法
前側はATS収納箱の角から延びていく形になります、パーツにはエッチングの溝が掘られているので
溝が内側になるように直角に曲げていきます。
さてここからが問題です、側面の増炭板がかなりあるのでエポキシ接着とし、反対側は0.3mmの真鍮版を
短冊状に切って、それを支柱としました。（写真の丸の部分）


・テンダーの塗装を剥がす
支柱が取り付く場所の塗装を剥がしておきますが、作業上やりやすくするために一旦石炭はテンダーから
空にしておく事にします。この後にカッターやヤスリで接着面の塗装を剥がします。

・増炭板の塗装
久々のスプレー塗装です、支柱の接着面だけはマスキングテープを貼っておきます。

・側面側の増炭板の取付
テンダーに増炭板をエポキシ接着剤で接着し、テンダー内側の塗装を剥がした部分をタッチアップして
完成です。（見ての通り上げ底です、詳しくはこちらから）


・前側の増炭板の取付
写真は完成状態の写真ですが、こんな感じでまとまりました。


以上で増炭板の追加は完了です、これ以上テンダーをひっくり返しての作業は無いかと思います。
ホースの追加をしてしまうと何も出来なくなってしまうので、考えられる改造は今の段階で行って
おかないと後の祭りとなってしまいます。で、今日はもう一つ追加作業を行いました。

・テンダー後へのステー追加
テンダー後部の上に上がるためのステーが付いていますが、実機を良く見ると、左側のステーは横の
ステーだけでなく、下側２つ間に縦に１本の寄り沿うような形で付いています。
これを再現することにします、この１本は横のステーに比べ若干飛び出しているのが特徴です。
1.5mmの真鍮線を既に付いているステーに合わせ曲げていき、ステー同士を瞬間接着剤で接着する
ことにしました。


以上で今日の作業は終了しました。次回は気になっている他の部分のプチ改造を行いたいと思います。
ただ、今度の土日はヤボ用のキャンプなもので１週あけての作業となります。

本日、これにて休工。

コメント 15

コメントの受付は締め切りました

こんにちは。
相変わらず芸が細かいですねー　凄いです＾＾
1回実物（kinkinさんの模型）見てみたいです。
by marverick (2011-07-31 18:28) 

>marverickさん
最近は1st コメント戴きありがとうございます。
小さなポイントでも実は気になり出しちゃうと「実機に合わせたい！」と思っちゃうん
です＾＾；これの積み重ねなんですが・・・。
実機とお見せするには、湘南新宿ラインを殆ど全線制覇することになりますよ（爆）
最終形となった時、別ページに最終形の写真集的みたいなページを作りたい
と思っていますので、そちらをご覧くださいね！！
by kinkin (2011-07-31 19:17) 

こんばんは。
テンダーもいよいよファイナルですか・・・細かい部分が利いてます。
今日は一日「大和」で終わりました。
by YUTAじい (2011-07-31 22:22) 

>YUTAじいさん
いつもありがとうございます。
よいよテンダーも最後の改造を施しました、もう改造ポイントは指何本も
折れません。
１日大和と言う事は、被害は大きかったのでしょうか・・・・
by kinkin (2011-08-01 05:00) 

さすがに溶接をしたことはありません。
接着剤もいろいろと有り、試してみました。
近くのＤＩＹ系ホームセンターには各種用途、および容量（業務用・個人用）が有り、見るだけでも楽しくなります。
ハンダ・ヒューズ・鉛などは比較的低温で接着剤にもなったので感動しました。
by yogawa55はやぶさ (2011-08-02 08:28) 

>yogawa55はやぶささん
いつもご覧頂きありがとうございます。
本当ならば半田付けで作業したいのですが、半田ゴテでの熱で塗装焼けや
他影響を懸念し、やむなく接着剤固定としています。
数年後には「ポロッ」と言う事になるかも知れません＾＾；が、まぁ良しと
しています。
塗装焼けの問題ない部分や強度的に厳しいところは、半田付けで作業して
います・・・・
by kinkin (2011-08-02 09:37) 

すごいこだわりですね！
以前の記事も興味深く読ませていただきました。
石炭の積み方にも意味があるのですね。
kinkinさんのブログ読んでるだけで、機関車のうんちくがたまっていきますよ。＾＾
by きたがわさちこ (2011-08-04 11:12) 

>きたがわさちこさん
いつもご覧頂きありがとうございます。
製作開始から早２年半、色々な事を製作を通じ勉強させてもらいました。
既に完成を迎えた同じC62作りの先輩達ほどではありませんが＾＾；
by kinkin (2011-08-04 16:24) 

いつもご訪問いただきありがとうございます。
夏のお休みでバージョンアップ期待しております(^^)/
by きんた (2011-08-05 05:37) 

夏キャンプ気をつけて行ってらっしゃい))
by 駅員3 (2011-08-05 07:20) 

いやぁ、これは面白いですねぇ！！他にも鉄板どうしの溶接の感じなどが
凄く本物っぽいですね。キャンプ地の天気が良いといいですね☆
by std55 (2011-08-07 15:00) 

>駅員3さん
ご返事遅れ失礼致しました。
今回のキャンプ短かったですが終了しました（リーダーの休みのやり繰りが
出来ず＾＾；）。
初日はシッカリと降られて、A型テントを雨の中での設営となりました（泣）
昨日今日と天候も良く、シッカリドカタ焼けして帰ってきました＾＾；

>std55さん
いつもご覧頂きありがとうございます。
色々と改造を進めている度に、きれいだった塗面がガサガサと言うかガビガビ
と言う感じになっちゃいました＾＾；
変にきれいなと塗面も違和感があるため、塗装の上塗り等で現在のような形に
なっています、意図的にやった訳では無いと言うのがここだけ（全然ここだけに
なっていませんね＾＾；）の話です。
キャンプ初日はシッカリと降られました、昨日今日は天気良かったでしたが
エアコンが効いた室内恋しかったこと・・・常に滝汗状態でした。

by kinkin (2011-08-07 18:41) 

残暑お見舞い申し上げます
週が変わって、東京にも夏がやってきた感じですね
キャンプお疲れさまでした
色々リーダーの人繰りも大変ですよね！
私が隊長だった頃は5泊6日でやったりもしましたが、今回は木曜日から4泊5日です！
by 駅員3 (2011-08-08 11:46) 

>駅員3さん
コメントご返事ありがとうございます。
休日曜日の変更やら企業の節電対策でスケジュール調整が出来ず
普通なら、こんなに短いキャンプはあり得ないのですが、今年は異様な
短さです。（参加リーダーも非常に少なかったです）
今度の土曜からだったら何泊でもOKだったんですがね、輪番休業で。
（でも体力が持たないかな・・・・・・（泣））
木曜からのキャンプ頑張られて下さい。
by kinkin (2011-08-08 19:39) 

>きんたさん
大変失礼いたしました。
コメント頂いておきながらご返事忘れておりましたm(_ _)m
よいよC62も終盤戦となり今月中に完成するかな・・・・と言うところです。
残り僅かな改造ポイントですが、宜しくお願い致します。
by kinkin (2011-08-09 09:32)